7600系
toratora.wikiは2023年3月31日をもってサービスを終了します。





1.登場の経緯
7600系は、7200系のリニューアル工事施工に際し代替編成を確保することを目的に、平成18年度に6本24両(当時はまだお座敷仕様車は無かった)が関浜車両所に新製配置された。当初は建造目的どおりに特急車として活用され、それ以降は6000系(緩行線グリーン車への転用改造が始まっていた)の代替として臨時用車両にカテゴライズされている。
本形式は、団体列車・特急列車の両方の運用に充当すべく、7400系までの特急車両に準じた車内設備と、新東京メトロ谷町線乗り入れが可能な車体幅を併せ持った構造としている。また、多様な運用に対応できるよう4両編成となり、8両固定編成で小回りが利かなかった6000系の欠点を解消した。団体客からは団体運賃で特急仕様車に乗れる(南西急行は団体列車では特急料金を徴収しない)ことから好評であり、営業サイドからも顧客の希望するスケジュールに合わせやすい団臨専用車の登場は大いに歓迎された(6000系は平日朝夕に定期運用があり、その前後の時間帯の車両運用に大きな制約があった)。
ところが、平成27年7月ダイヤ改正で新設された特急ひよどりに充当されるようになったことで、団体旅行の営業スタッフからは「6000系と同じ轍を踏むのか」と不評を買った。ただし、「ひよどり」の定期化も営業サイドが望んだことなので致し方なし、といったところであろう。平成27年10月に6400系が登場し状況は改善されたが、稼ぎ時であった夏休みやシルバーウィークの需要は6200系による遜色団臨で凌ぐ場面もあった。
平成28年末現在で7600系は4両編成8本32両(お座敷仕様車2本を含む)が八浦検車区に所属しているが、6400系同様に東京側の関浜車両所・目黒台運転所・紅林検車区に留置されていることが多い。
2.主な仕様
7600系の車体はいわゆるA-Train(アルミ車体)だが、特急車としての格式を重視して塗装を施している。客室窓は、7400系の小窓構成の不評を受けて7200系同様の大窓構成に戻された。このためパッと見では7200系と区別がつかなくなることから、地色をグレーとした。
南西急行の特急車としては初めて本格的にバリアフリーに対応し、M車客室内には車椅子スペースが確保され、車椅子で楽に出入りできるトイレを装備。さらに、洗面所もオープン形として車椅子でもアクセスしやすいように配慮している。M'車には男性用トイレ・女性用トイレ・洗面所を設けて、サニタリ関係の設備をM車・M'車の連結部分に集中させている。これは、トイレの順番待ちを合理化することと、車両基地における整備作業を効率化するためである。
先頭車は自動幌対応の貫通構造となり、2編成併結時には幌を繋いで編成間を行き来できるようになっている(地下区間を営業運転する場合はこのようにしなければならない)。
保安装置や列車無線等は南西急行・新東京メトロ・新東武の各線に乗り入れ可能な仕様であり、6000系同様の汎用性を有している。
3.お座敷仕様車(通称7700系)



平成22年度上半期に増備された7711F・7721Fの2編成 計8両は、お座敷仕様で登場した。これは、青海半島・水澄向けの団体客からお座敷列車の投入を要望する声が多いことに応えたものである。
車体の基本構造は従来の7600系と共通化し、設計費を低減している。必要があれば、小改造で7600系同様の客室構成にできる。
座席定員は1・4号車が24名、2・3号車が34名。乗車時には、グリーン料金相当の追加料金を徴収する。座席は掘りコタツになっており、特に2・3号車は座敷に腰掛けてから体をひねってコタツに足を入れられるようにテーブルの構造が工夫され、車椅子の乗客も容易に着席できる。乗客の手荷物は自席の足元(座卓の下)に収納する。靴も、廊下側から座敷の下に造り込まれた下駄箱に収納する。車内の移動用にスリッパも常備している。
客室の両端の壁には大型の液晶TVがあり、運転台からの展望やプロモーションビデオ、カラオケ等の映像を表示できる。カラオケはWiMaxを通じて各業者のサーバーに接続するようになっていて、最新J-POPから超マイナーなアニソンまで何でも歌える。ちなみにスピーカーはBOSE製のものが天井から吊り下げられ、客室内の3箇所にワイヤレスマイクとカラオケ用のリモコンのホルダーまで設けられている。
1・4号車の車端部には添乗員の打ち合わせ等に使用できるようコンパートメントが、2号車・3号車の車端部には流し台、電気コンロ、給湯器、冷蔵庫が備えられたギャレーが設けられているほか、デッキには弁当類を搭載したワゴンを固定しておくスペースが確保されている。
この車両は外国人向けツアーを中心に好評を博しており、非常に稼働率が高い。そのため2編成では不足気味(青海→水澄、水澄→青海のように観光地をハシゴする列車を同時間帯に設定すると2編成を使ってしまい、東京発のツアーに対応できなくなる)であり、南西急行の営業サイドからは増備が求められている。
4.妄想の解説
本形式は…6000系が定期運用を持ってしまい、「臨機に臨時列車を運転できる」という南西急行電鉄の目標から遠ざかってしまったため、団体・臨時専用車として新たに妄想しました。地下鉄直通が可能な4両編成で高い汎用性を持たせています(かなり高コストな車両になってしまいますけど)。お座敷仕様車はもともとは全車が全面座敷化可能な仕様でしたが、会津鉄道のコタツ列車に乗車した経験を元に2・3号車をコタツ仕様車に変更し現在に至っています。
種別 | 現有車両 | 退役車両 | 旧世代車両 |
通勤用車両 | 1600系 8連×19本=152両 1800系 8連×16本=128両 | 1000系 1400系 | |
一般用車両 | N2000系 6連×16本=096両 2400系 6連×14本=084両 | 2000系 5000系 | 4600系・4200系 4800系・4400系 |
急行用車両 | 3200系 8連×14本=112両 5200系 8連×14本=112両 5400系 8連×16本=128両 6200系 8連×08本=064両 | 2000系 5000系 3000系 | 4000系(快速用) |
臨時用車両 | 6400系 4連×13本=052両 7600系 4連×08本=032両 | 6000系 | |
特急用車両 | 7400系 8連×13本=104両 7800系 8連×14本=112両 | 7000系 7200系 | 8000系 |