7400系
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1.登場の経緯
7400系は老朽化・陳腐化が進行してきた7000系の置き換え用として投入された特急用車両である。平成10年に56両(御幸台検車区配置)、平成11年に48両(八浦検車区配置)が建造されている。
開発にあたっては、前作7200系の設計方針を変更するか否かで激論が交わされた。本形式の開発当時はバブル経済の崩壊後であり、特急の需要も右肩上がりに増大するという状況ではなかったので、収容力増を狙った設計にする必要性は薄かった。そこで、ゆとりのある設計として他の特急車と差別化する案と、従来の7000系・7200系の設計を踏襲して、使い勝手の良さを追及するという二つの案があったのである。
検討の結果、7400系は後者案をさらに徹底した7200系のマイナーチェンジ車となった。つまり、7200系の前身である7000系ともほぼ同じということになり、三代続いて似たような設計思想の特急車両が登場したことにファンは大きく落胆した。
2.主な仕様
7400系の主制御装置はIGBT素子を採用した2ステップVVVFインバータで、1C4M方式。編成構成はTcMM'TT'MM'Tc'の4M4Tで7200系と同一であるものの、制御技術の進歩によって運転操作性は大幅に向上している。
車体も7200系と同じく全鋼製だが、窓が連続窓から1列=1枚の小窓構成となった。これは、イメージチェンジのほか、車体の剛性を高めて乗り心地を改善する目的がある。先頭形状は7200系を踏襲しており、その新味の無さが7400系の不評の主因となった。
3.リニューアル工事
7400系は経年による客室設備陳腐化の対策として、平成25~26年度にかけてリニューアル改造を実施した。施工メニューは以下のとおりである。
- 1・2・3・6・7・8号車のシート交換と内装更新
- 2・6号車トイレの多目的トイレ化改造
- 4号車のグリーン車化改造
- 5号車のコンパートメント化改造
このうち、4・5号車の改造は車体の基本構造にまで手をつける大規模なものとなるため、所定の8両編成から一時的に外し車両メーカーに逆送して施工した。車両メーカーから帰った4・5号車は平成27年2月のひと月をかけて元の編成に組み込み、サービスレベルを7800系に合わせている。詳細は別項を参照されたい。

7400系4号車のグリーン車化改造は、当初案では窓割りを変更せず、シートピッチの拡大とシートの交換のみで施工する予定であった。しかし、役員説明の場で「当社の最高グレードの車両にそんなケチなことをするな」と方針変更がなされ、車両メーカーに入場しての改造が決定した。一方で、5号車の改造においては、タネ車の小窓仕様がコンパートメントに似つかわしくないとされたが、空港アクセス客隔離を目的とした設備であり、手戻りリスクの回避とコストダウンのため、窓割りは変更しないことになった。

なお、7471編成の4・5号車は計画の都合により改造対象から外れたため廃車され、代替として7800系の仕様で建造した車両を組み込んでいる。
4.妄想の解説
7400系は、本文と同じく、7200系のマイナーチェンジ版とするか、リゾート向けの全く別コンセプトの車両とするかかなり悩みました。結果として前者を採用したのは、まあ正解だったかな…という気がしています。現実として、バブル崩壊後に登場したリゾート重視の車両はあまり良い結果を残せていませんから…
リニューアル改造のプランも非常に苦しんだ結果の設定です。詳細はこちらを参照してください。
種別 | 現有車両 | 退役車両 | 旧世代車両 |
通勤用車両 | 1600系 8連×19本=152両 1800系 8連×16本=128両 | 1000系 1400系 | |
一般用車両 | N2000系 6連×16本=096両 2400系 6連×14本=084両 | 2000系 5000系 | 4600系・4200系 4800系・4400系 |
急行用車両 | 3200系 8連×14本=112両 5200系 8連×14本=112両 5400系 8連×16本=128両 6200系 8連×08本=064両 | 2000系 5000系 3000系 | 4000系(快速用) |
臨時用車両 | 6400系 4連×13本=052両 7600系 4連×08本=032両 | 6000系 | |
特急用車両 | 7400系 8連×13本=104両 7800系 8連×14本=112両 | 7000系 7200系 | 8000系 |