南西急行電鉄研究会

4600系

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4600系/4600系先頭.png
4600系先頭部

4600系/4600系側面.png
4600系側面
4600系/4600系車内.png
4600系車内

1.概要

 青海鉄道が旧称100系として昭和40~43年に投入した2扉オールクロスシート車。24編成建造された。メカニズム的には事実上国鉄165系のコピー(実現こそしなかったが国鉄線への乗り入れが想定されていたため)。ただし、客室構成は、ドアの位置が各車で統一されるようにアレンジされている。編成はTcMM'Tc'の4両構成であり、2編成を併結して8両編成での運用が可能。この考え方が南西急行の車両運用の基礎となり、現在に至るまで踏襲されている。

2.3扉化改造

 2扉ではラッシュ時の客捌きに問題があり、昭和51~53年度に全24編成中16編成が3扉仕様の4200系に改造された。同様の工事は水澄鉄道側でも発生したが、両社とも大きなミスをやらかしたと言って良いであろう。昭和40年ごろには国鉄は3扉仕様の近郊型電車を続々建造していた。その動向を注視していれば、当初から3扉車で建造する判断ができたはずであった。

 しかし、当時は青海鉄道にしろ水澄鉄道にしろ、ヨンサントオ協定(=両社とも東京直通の幹線になるということ)の協議中という状況の中であってさえ、自社の路線が観光路線から通勤路線に変貌するという未来図を描くことができなかった。実際に100系(水澄鉄道では7000系が運用を開始してから、車両部門の社員が自分たちの誤りに気づくまでにはごく短い時間を要しただけである。この反省から、経営統合後の共通仕様車(2000系)は両開き3扉と通勤輸送向けに大きく舵を切った。そして、この2000系が一定数揃って予備車を確保できるようになった後、4200系化改造に着手したのであった。

3.2扉車のその後

 2扉仕様のまま残った8編成は新たに4600系を名乗り、昭和53~55年度に、運転関係機器の仕様共通化、冷房化、側面行先表示器の搭載、M車へのトイレの新設等の改造が、稼働したばかりの関浜工場で施工されている。塗装は、3扉化された車両と区別するため、登場当初のままとされた。

 ところで、あえて2扉仕様車を残した理由は何か? それは、座席数の多さを活用して修学旅行を中心とした団体輸送に使うためである(トイレが新設されたのもそのため)。普段はラッシュのピークを外した列車に充当し、その間合いで団体臨時列車に充てるという使い方が想定されていたが、実際には8000系の数が揃っていたためそのような用途は少なかった。

 本形式は青海線の輸送量増大に伴う車両不足という状況により、平成5年度まで生き延びた。同年の5200系出現により急行用2000系の玉突き転配が発生し、ローカル用の2扉車が淘汰されたのであった。4600系は、4両8編成中の6編成が2両編成化のうえで八浦鉄道に譲渡されている。その12両も、後年に2000系の譲渡により廃車されており、現存する車両はない。


種別現有車両退役車両旧世代車両
通勤用車両1600系 8連×19本=152両
1800系 8連×16本=128両
1000系
1400系
一般用車両N2000系 6連×16本=096両
2400系 6連×14本=084両
2000系
5000系
4600系4200系
4800系4400系
急行用車両3200系 8連×14本=112両
5200系 8連×14本=112両
5400系 8連×16本=128両
6200系 8連×08本=064両
2000系
5000系
3000系
4000系(快速用)
臨時用車両6400系 4連×13本=052両
7600系 4連×08本=032両
6000系
特急用車両7400系 8連×13本=104両
7800系 8連×14本=112両
7000系
7200系
8000系


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