南西急行電鉄研究会

2000系

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2000系/2000系先頭.png
2000系先頭部(塗装変更後)

2000系/2000系側面.png
2000系側面(塗装変更後 青海・水澄線一般用として緑系の帯を巻いている)

2000系/2000系車内.png
2000系車内

2000系/2000系先頭青帯.png
2000系先頭部(登場当初)

2000系/2000系側面青帯.png
2000系(登場当初 急行用として青系の帯を巻いている)

2000系/2000系編成図.png
2000系編成構成

1.登場の経緯

 2000系は、ヨンサントオ協定に基づいて設立された湾岸急行電鉄京神電鉄青海鉄道水澄鉄道3社の共通仕様車として開発した車両で、量産先行車16両が昭和47年11月に登場した。編成構成は、3社で共通運用が可能なようにTcMM'Tc'の4連である。車籍は開発主体の湾岸急行電鉄にあり、4両+4両の8両が京神電鉄に、4両ずつが青海鉄道と水澄鉄道に貸与されて試用されたが乗客・乗務員の評判は良好で、翌昭和48年9月には量産車が登場した。

 量産2次車40両(4両×10編成)は旧型車の淘汰のために京神電鉄が建造。量産先行車との相違点は、運転台機器の細かな配置変更程度にとどまる。量産3次車は、昭和48年度末に16両(4両×4編成)が青海鉄道で、12両(4両×3編成)が水澄鉄道で建造されている。その後は昭和52年の6次車まで4両44編成176両が建造された。南西急行の路線が全通したのは昭和55年であるから、本形式は京神線側に搬入されたグループと青海・水澄線側に搬入されたグループがあるが、両者に仕様上の差異は無い(それが開発の目的だから当然のことではある)

2.主な仕様

 2000系の制御方式は、当時最新鋭のチョッパ制御を採用した1000系とは異なり、抵抗制御を採用した。本形式は登場当初から京神・青海・水澄の三社で使用されるため、リスクの多い新機軸を控えた手堅い設計が志向されている。導入スケジュールも、1000系の教訓を生かして、量産先行車の試用期間を設けるなど、慎重なものであった。

 先頭部のデザインは、当時評判のよかった青海鉄道の車両を踏襲している。

 集電系機器は従来の車両より強化され、屋根上のスペース確保のため下枠交差パンタグラフが採用され、さらに離線による架線電源瞬断の対策として2パンタ仕様となった。この方式は現在まで南西急行の4両編成車に採用されている。

 客室設備は、扉間にボックスシートを3組配置するレイアウトが採用された。この方式は当初は好評をもって迎えられたが、時代の変遷とともに忌避されるようになる。

3.その後の動向

 2000系は昭和55年10月の湾岸新線全通の時点で4連44編成が出そろい、8両編成で22本が確保できたため、東京線の急行運用(平日で20本必要であった)は本形式で統一された。

 しかし、昭和57・58年度に急行用の新型車として5000系4両32編成が登場し、2000系は16編成が急行運用を追われて青海線水澄線のローカル運用に廻った。残った28編成は5000系と共に急行用として使われたが、日中の急行には専ら5000系が充当され、2000系の全盛期は長くはなかった。

 さらに5200系が平成5年度に登場するとさらに16編成が急行運用から撤退、平成9年度の5200系増備により残った12編成も撤退して完全にローカル用車両となった。これに追い打ちをかけるように平成12年度の5400系投入による5000系のローカル運用への転配が始まり、さらに同年の2600系登場に伴って2000系の廃車が始まった。抵抗制御車の早期一掃の方針のもと、置き換えはハイペースで進んで、平成14年度には全44編成が消滅している。

 なお、平成13年度に八浦鉄道へ6編成12両が移籍したが(八浦鉄道2000系を参照)、こちらも平成21年度の八浦鉄道6000系の登場に伴い役目を追われている。

4.妄想の解説

 2000系は「南西急行発足当初の主力車両で、後に青海線・水澄線用に転用された」という用途設定が先にあり、登場時期にあわせて車両の仕様を考えました。昭和40年代の近鉄の車両をもう少し角ばらせたようなイメージです。筆者は窓に左右方向の桟があるのが嫌いなので、なんとか下降窓を採用したかったのです。しかし、ちょっと近代的過ぎかな…とは感じています。

 前面デザインは小田急5000系等を参考にしました。


種別現有車両退役車両旧世代車両
通勤用車両1600系 8連×19本=152両
1800系 8連×16本=128両
1000系
1400系
一般用車両N2000系 6連×16本=096両
2400系 6連×14本=084両
2000系
5000系
4600系4200系
4800系4400系
急行用車両3200系 8連×14本=112両
5200系 8連×14本=112両
5400系 8連×16本=128両
6200系 8連×08本=064両
2000系
5000系
3000系
4000系(快速用)
臨時用車両6400系 4連×13本=052両
7600系 4連×08本=032両
6000系
特急用車両7400系 8連×13本=104両
7800系 8連×14本=112両
7000系
7200系
8000系


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