南西急行電鉄研究会

車両運用

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1.通勤用車両

 新東武鉄道新東京メトロ、南西急行東京線(緩行線)の直通運転系統、いわゆるNEWS-Lineでは、3社の車両を世代ごとに(少なくとも機構的には)共通設計とし、全車種を共通運用としている。どの行路にどの社の車両を充当するかは、会社間の車両使用料の精算が四半期ごとに最も少なくなるように動的に割り当てられる(そのマネジメントは慣習的に南西急行が主体となって行っている)。全編成にグリーン車が連結され(詳細はこちらを参照)着席サービスの拡充が図られている。

 各社の車種と編成数は以下のとおり。令和2年3月14日ダイヤ改正において新東武鉄道側で朝ラッシュ時に上りの特急を運転するようになったため所要編成数が4本減少し、予備車率が向上した。なお、南西急行側でも朝ラッシュ時のダイヤを大幅に刷新したが、残念ながら所要編成数の減には繋がっていない。

所属会社車種所属編成数所要編成数予備編成数
新東武鉄道2000系
9000系
40本86本6本
新東京メトロ18000系17本
南西急行電鉄1600系 19本
1800系 16本
35本

 下表は、NEWS-Lineの車両運用の概略を表したものである。典型的な通勤路線であり、平日日中と休日には遊んでいる編成が多い。

滞泊・留置先平日休日
使用昼間留置予備使用昼間留置予備
館林駅1本1本
羽生基地8本(1本)6本(1本)2本
新栃木基地8本4本4本
南栗橋基地5本(3本)2本5本(1本)2本
春日部基地16本(3本)2本5本13本
西新井基地 9本(17本)9本(1本)
北千住駅 2本2本
大手町駅1本1本
恵比寿駅2本2本
目黒台運転所1本1本
紅林駅1本1本
紅林検車区19本(9本)2本18本(5本)2本
藤田駅電留線12本(6本)0本12本
神津駅1本1本

2.一般用車両

 青海線水澄線の一般列車は、平成21年10月ダイヤ改正以前は4両編成を基本とし混雑する時間帯に4両+4両の併結編成を組む運用としていたが、同改正以降は8両編成を基本とし閑散時間帯に4両に減車する方針となった。近年は、行路上で分割・併合がある運用に4両編成の2600系を、終日8両編成の運用に2200系6200系を充当しており、平日ダイヤでは8両編成の一部を東京線系の運用に貸し出すようなやり方が定着していた。

 しかし、例のコロナ禍による需要急減を受け、令和2(2020)年4月以降、青海線水澄線では日中の閑散時間帯において特急八浦矢積以遠普通列車化と急行区急化により、普通列車が大きく減便されて4両に減車する必要が無くなった。そのため、2600系を8両固定編成とする方針転換を行い、令和3年3月ダイヤ改正で正規ダイヤ化された。その後、一般用車両6両化が実施され、平日ダイヤでの東京線系運用への貸し出しも廃止された結果、令和4(2022)年10月時点での車両運用は下表のようになっている。なお、水澄線については快速水澄シャトルの運用は含めていない。

線区所属数滞泊・留置先平日休日
使用昼間留置予備使用昼間留置予備
青海線N2000系 8本
2400系 7本
目黒台運転所  
関浜車両所(5本)(3本)
桂木町駅1本(1本)1本
八浦検車区5本2本5本(3本)2本
鶴神温泉駅2本2本
青海運転所5本(4本)5本(4本)
水澄線N2000系 8本
2400系 7本
目黒台運転所  
関浜車両所(5本)(3本)
館川町駅1本(1本)1本
御幸台検車区5本2本5本(3本)2本
戸張駅2本2本
水澄運転所5本(4本)5本(4本)

3.急行用車両

線区所属数滞泊・留置先平日休日
使用昼間留置予備使用昼間留置予備
東京線3200系 14本
5200系 14本
5400系 16本
6200系 08本
新宿駅_1/_0/_0_1/_0/_0
旗塚駅_1/_0/_0_1/_0/_0
目黒台運転所_3/_2/_2_1/_5/_5_3/_2/_2_1/_0/_0
神津駅_1/_0/_0_1/_0/_0
関浜車両所_5/_2/_2_7/_2/_2_2_4/_2/_2_6/_2/_2_3
美咲駅_1/_0/_0_1/_0/_0
青海線八浦検車区_3/11/_0_1_3/_6/_0_6
水澄線御幸台検車区_3/_0/11_1_3/_0/_6_6

 南西急行では、平成14年3月ダイヤ改正以来、急行用・快速用の車両運用を統合し急行用車両40編成を一体的に運用していたが、一運用の中で青海線水澄線両方に直通するケースがあり、両線のいずれか片方で発生した輸送障害によって他方にまで影響を及ぼすリスクがあった。そこで2020年夏に開催される例の巨大スポーツイベントに備え、ダイヤ乱れに対するロバスト性を向上させる目的で、令和2年3月14日ダイヤ改正から急行用車両の運用をTK(東京線の意)・OM(青海線の意)・MZ(水澄線の意)の3ユニットに分離した。

 上の表内の数字は、TK/OM/MZ の順に並んでおり、例えば平日の目黒台運転所の"使用"の列に「3/2/2」とあるのは、TK運用3本、OM運用2本、MZ運用2本が出庫することを示している。令和3年度から行われた一般用車両6両化により急行用車両の陣容が変更され、令和4年10月時点では、平日朝に各駅・各基地から出庫するのはTK=18、OM=15、MZ=15の計48編成で、予備編成は4本となる。

TK東京線快速を中心に運用。八浦検車区御幸台検車区から各3本が入出区するが、
それ以外には青海線水澄線を走行する場面が無いように仕業が組まれている。
OM青海線急行区急を中心に運用。水澄線には入線しない。
MZ水澄線急行区急を中心に運用。青海線には入線しない。

 この3つのユニットの取扱いは「ダイヤが乱れたら、一日の中で、それぞれのユニットで辻褄が合うように運転整理をしよう」という輸送・車両部門の申し合わせレベルのものであって、あまり厳密ではない。各ユニット内では運用は完結するが、所属する編成を固定しているわけではなく、編成ごとの走行距離や検査スケジュールに合わせて入れ替えを行っている。

4.臨時用車両

 6400系4両編成13本(うち1本は欧風仕様、2本はBayside Express仕様)7600系4両編成8本(うち2本はお座敷仕様)が所属する。従来充当されていた6000系緩行線用グリーン車へ転用され、廃車された車両の発生品を転用して八浦鉄道6000系が建造されており、南西急行の団体列車用に貸し出されることがよくある。団体列車には6200系も充当されるが、こちらは一般用車両に分類される。

 定期運用は平成27年7月ダイヤ改正で新設された特急ひよどりのみがあり、平成28年12月ダイヤ改正旗塚駅での分割・併合を伴わないダイヤに変更されている。平成30年7月ダイヤ改正以降、(4両+4両)×6編成の定期運用があったが、令和2年4月以降、コロナ禍を受けて「ひよどり」が全列車運休となった。令和3年3月ダイヤ改正では臨時用車両で運用する列車が6往復から4往復に削減された上で引き続き運休扱いとなっている。

系統所属数滞泊・留置先平日・休日
使用昼間留置予備
ひよどり7600系 06本
(お座敷仕様車2本は含まず)
6400系 12本
(欧風仕様車1本は含まず、BX仕様車2本は含む)
西新井基地2本
目黒台運転所2本
関浜車両所(4本)
波動(不定)14本

 上表の「西新井基地」とは新東武鉄道西新井駅の南側にある電留線。特急ひよどりは、営業的には新東京メトロと南西急行のコラボレーションによる列車だが、実は新東武鉄道の協力があってこそ設定できているのである。

5.特急用車両

系統所属数滞泊・留置先平日・休日
使用昼間留置予備
なぎさ7400系 13本
7800系 14本
目黒台運転所2本
八浦検車区2本1本
鶴神温泉駅2本
青海運転所6本
ひびき目黒台運転所2本
御幸台検車区2本1本
水澄運転所8本
共通目黒台運転所1本

 近年の車両の動きについては別項を参照

 特急なぎさ・ひびき用の7400系・7800系は8両固定編成で合計27本あり、検査予備1本と入場予備1本で非稼働予備編成を2本確保している。さらに、目黒台運転所に1本を常駐させている。これは上り列車が輸送障害等で大幅に遅れて折返し運用に充当できなくなる場合に備え、東京から美咲空港へ向かう乗客を救済する特発列車を出すためのもので、稼働予備編成と呼んでいる。

 このように、特急車は稼働率が非常に高い(これがライフサイクルが短くなる原因である)ため、予備編成を臨時列車・団体列車に充当することは滅多にない。

 「なぎさ」は主に青海ヶ浦駅および青海運転所、「ひびき」は主に水澄駅および水澄運転所で特急車としての仕立整備を行う。運転所に引き上げる場合はトイレの汚物抜き取りも実施している。新宿駅では、ゴミの回収と簡単な清掃作業、リネン交換を行う程度である。

車両運用/2021特急用車両の運用2.png
特急列車運用図表(令和3年3月ダイヤ改正

 令和3年3月ダイヤ改正では、日中の特急なぎさ八浦以遠および特急ひびき矢積以遠を普通列車化した。列車の所要時間の増加は車両運用を苦しくするのが通例であり、実際、2011年の節電ダイヤで同様の措置をした折には7600系8連2本を特急運用に追加投入している。当時は特急用車両にグリーン車・コンパーメント車を連結していなかったので可能であったことだが、今回はそうは行かず、入念に運用スケジュールを検討したうえで、現有の特急車27本で運用を廻している。ただし、そのしわ寄せは車両の検査・仕立整備の作業ダイヤに及んでおり、青海運転所水澄運転所では多くの早朝作業を強いられる仕儀となった。


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