南西急行電鉄研究会

総合指令所


1.レイアウト

 南西急行電鉄の総合指令所は、新成原の本社ビルの12階と11階にある。12階には輸送・旅客・営業・電力・信通・施設・危機管理の7指令が、11階には機器室と情報システム指令が配置されている。指令室への入室は、当日に勤務を指定された社員に限り、指紋による本人認証をパスしてはじめて許可される。本社の幹部であっても勝手に立ち入ることは許されない。

 中央の大テーブルは、輸送障害が発生した時に関係者の合同対策会議を行うためのもので、長尺の図面を広げて検討ができるように考慮されている。多人数が会議に参画できるよう、椅子はあえて設けられていない。

総合指令所/shireijo.gif
12階の総合指令室のレイアウト
室長席
指令室長が着座する。モニタが3画面あり、切替によって各操作卓の状況を確認できる。ただし、この席からは一切の操作はできない。指令室長は本社の部長クラスをもって任ずることになっている。室長は日勤なので、不在の時間帯は危機管理指令長が当直室長として職務を代行する。
当直長席
各指令の当直長が着座する。操作卓を兼ねている。運転指令だけ、東京線系と青海・水澄線系の2名の当直長が配置される。
当直員席
各指令の当直員の席である。
予備当直員席
着席すべき者が指定されていない空席で、状況に応じて使用される。
指令長席
各指令の指令長席。指令長は日勤であり(危機管理指令長は交代制)、指令員の人事管理等を主任務とし、現場長相当の社員をもって任ずる。
運用・計画担当
各指令において運用・計画を担当する日勤社員の席である。

2.各指令の任務

 総合指令所は、それ自体が一個の現業機間であり、職場の庶務は危機管理グループが担当する。同グループは、大災害や大事故の際には社内外への情報発信を統括する。

(1)運転指令

 列車の運行に関する統制を担当する。指令卓には、緩行線・新宿・美咲・青海・水澄の5つの指令台にそれぞれ2台のARMS端末があり、ARMS端末が列車無線および各駅・現業機間との直通電話の操作卓を兼ねている。また、ARMSの操作内容を乗務員および駅社員に自動的に伝達する「運転通告伝送システム」も実装されている。平成16年10月からはさらに車両・乗務員運用の変更が半自動で手配できるようになったため、運用指令の業務が統合された。運転指令の操作卓は機能的に非常に重要なので、11階の機器室に予備の装置が用意され、故障に備えている。

(2)旅客指令

 各駅に設置された監視カメラにより旅客の流れを監視し、臨時列車等の手配や営業区社員・警備員の送配をしたりする部門。平成16年10月から営業指令の業務を分離した。ラッシュ時に最も緊張を強いられ、夕方の人身事故を最も恐れる。振替輸送の受諾/要請用に他社の指令との直通電話回線もあり、旅客の安全や輸送手段確保に関して責任を負っている。旅客のいない深夜時間帯は、旅客指令の業務は危機管理指令長が兼務することになっている。旅客指令のARMS端末は単なるモニターであり、運転取扱いに関する操作はできない。また、基本的に列車との直接通話もしない。

(3)営業指令

 遺失物捜索から営業制度に関する問い合わせまで、旅客に関するヘルプデスク的な役割を担う部門で、営業区勤務を経験した社員が配属される。旅客のいない深夜時間帯には当直員が配置されない。指令台にはARMSモニター、各駅とのホットライン、列車無線の操作装置が設けられている。

(4)電力指令

 直流き電変電所(SS)、開閉所(SP)、断路器ポスト(DS)を遠隔制御/監視するシステム(一般的にSCADAと呼称される)を運用する。列車が運行している日中は暇な部署で、むしろ夜間作業に対する統制業務が主となっている。操作卓は東京線A・Bと青海線水澄線の4つがあるが、これは便宜的な割り当てで、どの操作卓からも全てのポストを制御することができる。

(5)信通指令

 南西急行の沿線144箇所の踏切と、各駅の連動装置以下の信号設備の動作状況を監視する。また、列車無線や光ファイバー、マイクロ無線などの通信路の統制も行う。ARMS等のコンピュータ・システムのトラブルシューティングは情報システム指令の管轄である。

(6)施設指令

 沿線に配置された風速計・雨量計・気圧計等の気象監視装置、土砂崩壊検知システムや河川水量計、地震計等の監視を担当する。当直員には気象予報士の資格を有する社員もいる。ポンプ、ボイラー、融雪器等の機械類も監視対象であるが、この指令からは設備の直接操作はできない。

(7)危機管理指令

 この指令は、システム操作卓を持たない。大規模な事故や不祥事といった、南西急行グループ全体の企業価値を棄損する危険性の高い事態に対応する。はっきり言えばマスコミ対応部門である。そのため、本来は指令室に席を構えることはないのだが、24時間対応が必要なため指令員と同じ勤務体系を採用し、指令所の一部門としている。危機管理指令長は指令所全体の副指令長を兼務する。

(8)情報システム指令

 この指令だけ本社ビルの11階にある(11階のレイアウトは社外秘のため公開できない)。ARMS(運行管理システム)、SCADA(電力設備の遠制装置)、VSN(営業設備用ネットワーク)、EXNET(業務用ネットワーク)等の社内のコンピュータシステムの動作状況を監視する。また、各システムのヘルプデスクの機能も果たす。南西急行電鉄の顧客データの取扱いも、情報システム指令の中でのみ行える。指令室からは如何なるデータ記録媒体も持ち出すことはできない。また、指令室外へのネットワークを介したデータ送受信も逐一監視されている。


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