南西急行電鉄研究会

神宮線

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1.路線概要・沿線風景

 神宮線は紅林駅武蔵神宮駅間2.8kmの小路線であり、通常は東京線(緩行線)の一部として取り扱われる。

 紅林駅では緩行線から分岐し、隣の東城学園駅までが地平の複線区間となっている。この複線は、上下線ともに上下方向に走行可能で、線路の南側には東城学園の広大な敷地が広がっており、踏切は1箇所しかない。この踏切の道路は東城学園の構内を縦断する学園中央通りにつながっている。

 東城学園駅は、その東城学園の敷地北側の玄関口にある。当駅は、紅林車両基地(現在の紅林検車区)を学園用地の一部譲渡を受けて建設する際に学園側からの要望により新設されたもので、駅とキャンパスが一体であることを示すため「前」の一字を付けていない。武蔵神宮側に紅林検車区が広がり、当駅までの区間が入出庫線を兼ねる形になっている。

 2013(平成25)年3月から東京急行電気鉄道荻塚線の開通に伴い、同線の車両も紅林検車区に収容し検査を行うようになったことから、東城学園~東急武蔵神宮間に東急用の入出区線が設けられた。南西急行の武蔵神宮に至る区間は開業以来単線であり、住宅地を突き抜けて走る「地元の足」感が満載であったが、この回送線の建設で一部の踏切が除去されるなど、雰囲気が変わってきている。

 武蔵神宮駅も、駅舎こそ以前と同じく社殿を模したものとなっているが、東急との共同使用駅に変貌した。

2.駅一覧

キロ呈駅No駅名各停通準通快準快準急
0.0SX12紅林駅
1.4SX95東城学園駅
2.8SX96武蔵神宮駅

3.配線図

紅林検車区/紅林検車区東城学園駅2面3線化後.png
神宮線配線図

4.神宮線の沿革

 神宮線は、京神電鉄が大正12年に渋谷~武蔵神宮間を開業させて以来の由緒ある路線である。京神電鉄は東京・神津の都市間輸送を目指しつつも、関東随一の大神宮である武蔵神宮への参詣客輸送により乗客数の増を狙っていた。ただし、後に紅林神津間が複線で延伸されたのに対し神宮線は単線のままであり、あくまで支線という位置付けであった。

 京神電鉄は、紅林までの複々線化を計画中の昭和30年代後半から、三泉にあった車両基地を神宮線沿線に移転させることを考えていたが、それにはこのあたりに広大な用地を有する東城学園との協議が必要であった。その中で、学園側は用地譲渡の条件として紅林~武蔵神宮の中間に学園の名前を冠した新駅の設置を要求した。それにより昭和44年12月に現在の東城学園駅が設けられ、同駅までが複線化。その後昭和45年2月に新車両基地が稼働している。

 その後の神宮線は特に大きな変化も無く地味な支線の状態が長く続いたが、近年のVJCの展開等により、美しい庭園を擁した日本的観光地として武蔵神宮が再評価されるに至って、再び注目を集めるようになった。

 2013(平成25)年の東急荻塚線開業によって武蔵神宮が乗換駅となったことで乗客の流れに変化が生じ、令和2年3月14日ダイヤ改正では平日朝ラッシュ時間帯の上り列車が全て通勤準急または通勤快速になって速達性が改善されている。

5.神宮線のダイヤ

 神宮線はNEWS-Lineとダイヤが一体化されており、定期列車で東京線(急行線)と直通するものは無い。

 終点の武蔵神宮駅を発着する列車は、平日の朝と夕方に8往復/1時間のペースになるほかは、ほぼ終日4往復/1時間のペースで設定される。紅林検車区を出庫・入庫する列車は東城学園駅始発・終着の営業列車として設定されるが、神宮線内運転の運用の入出庫に際しては回送列車となる(つまり、紅林⇔東城学園、東城学園⇔武蔵神宮の1駅間のみ運転の列車は営業運転されない)


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