南西急行電鉄研究会

盛り込みスジ

 南西急行は、沿線に利用者数の波動が大きい大規模集客施設(Megurodai-Studion、武蔵神宮、KDR、新長坂ららぽーと、成原ポートサイト、美咲空港…etc)や国際的観光地(青海半島・水澄)を有しているため、列車増発や大口団体の輸送に臨機応変に対応できるよう、盛り込みスジと呼ばれる臨時列車運転用のスジを準備している。本項では、それがどのように構成されているか、平成27年7月ダイヤ改正に基づいて解説する。

1.東京線(急行線)

 東京線(急行線)では、日中の1時間に、臨Aと呼ばれる増発列車用のスジが4往復、臨Bと呼ばれる団体列車運転用のスジが4往復用意されている。

盛り込みスジ/急行線日中臨時ダイヤ2015.gif
東京線(急行線)における臨時列車ダイヤ
東京線/haisen-tokyosen.gif
東京線の線路配線図

(1)臨Aスジ

 基本的に区急の増発用。下り・上りともに海浜公園駅特急を退避する。青海線水澄線への直通に際しては、美咲八浦(または新八浦間および美咲矢積(または御幸台間の普通とスジを繋ぐ。朝ラッシュ後の下り区急の増発と、平日夕方・休日朝に運転される区急がこのスジを使っている。平成27年7月ダイヤ改正新宿発着が不可能になり、渋谷発着となった。

 また、冬休み・春休み・GW・夏休み期間においては、湾岸区間の多客に対応するため、特に午前中を中心に区急が増発される。この列車は、曜日配列・イベントの予想参加人員・当日の天候等の需要予測により、運転本数・時間帯・運転区間(新成原駅で折り返すか/美咲駅まで運転するか)が判断される。

(2)臨Bスジ

 主として団体列車に使われる。ただし、イベント等により相当の多客が見込まれる場合はこのスジで区急を増発することもあり、東京線では都合1時間に最大12本の急行・&区急を運転できることになる(実は快速として運転することもできるが、その需要は極めて少ないであろう));。このスジは平成27年7月ダイヤ改正新宿旗塚間が目黒台線の列車に明け渡され、新宿での発着は困難になった(基本的には渋谷旗塚発着となる)。団体列車に限って、別項に述べる方法で新宿発着の列車を運転できる。

 臨Bのスジは後述する緩行線の盛り込みスジと密接に関連し、旗塚において急行線・緩行線間の「列車渡し」ができるようになっている。さらに、青海線水澄線の盛り込みスジとも繋がっているので、例えば水澄線水澄発→谷町線浅草行の団体列車がこのスジを適用して容易に設定可能であり、このことが南西急行の団体営業に大きな競争力をもたらしている。

2.東京線(緩行線)

(1)平日日中時間帯・休日

 緩行線には、前述のように急行線の臨Bスジに対応した盛り込みスジが設定されており、旗塚およびで急行線との「列車渡し」が可能になっている。これにより東京メトロ谷町線および緩行線池尻槙坂間の各駅からベイエリア、美咲空港、青海・水澄方面への団体列車が容易に設定可能であり、特に沿線の小・中・高等学校の遠足や修学旅行に多く利用されている。また、東京メトロを通じて、関東一円から美咲空港へ向かう団体客もこのスジで受け入れることができ、南西急行の重要な収入源となっている。

盛り込みスジ/緩行線日中臨時ダイヤ2015.gif
東京線(緩行線)の臨時列車ダイヤ
盛り込みスジ/急行・緩行日中臨時ダイヤ2015.gif
緩行線と急行線の日中の列車渡しパターン
臨時①
渋谷神津以遠 の列車。旗塚間を緩行線経由として緩行線各駅で客扱を行う。沿線の学校の修学旅行・遠足等で使われることが多い。
臨時②
東京メトロ谷町線~緩行線神津間の列車。旗塚間を急行線経由として所要時間を短縮する。東京メトロから新幹線との継送を目的としている(東京駅の混雑を避けたいJR東海の意向が反映されている)
臨時③
東京メトロ谷町線~神津以遠 の列車。以北を緩行線経由として緩行線・谷町線の各駅で客扱いを行う。南西急行沿線に校舎があって、生徒が広範囲から通学している学校の修学旅行に利用される。
臨時④
渋谷~緩行線神津間の列車。新幹線との継送を目的としており、神津駅の高架ホームに発着させるべく以南が緩行線経由となる。このパターンは新宿発着の需要が大きいので目黒台線列車を区間運休させてこの列車を新宿発着とすることがある。

(2)平日夕方ラッシュ時

 盛り込みスジは夕方ラッシュ時にも設定されている。平成27年7月ダイヤ改正で急行線・緩行線のダイヤパターンが変更され、この時間帯でも旗塚双方で列車渡しが可能となり、列車設定の自由度が格段に拡大した。

盛り込みスジ/緩行線夕方臨時ダイヤ2015.gif
東京線(緩行線)の夕方の臨時列車ダイヤ
盛り込みスジ/急行・緩行夕方臨時ダイヤ2015.gif
緩行線と急行線の夕方の列車渡しパターン

 上図の各列車の概要は前述のとおり。ただし、緩行線のダイヤパターンが日中と異なるため、緩行線内での退避が増えたりでの時間調整が発生したりする等の相違点がある。

3.青海線

 青海線の盛り込みスジは、東京線の「臨B」のスジと繋がっており、上下方向共に名取で急行を待避し、八浦で8分の時間調整が発生する。また、最近は特急で団体客を捌くことができているため、青海線で営業列車に盛り込みスジが使われるケースは比較的少なく、検測車や回送列車に活用されることが多い。

盛り込みスジ/青海線臨時ダイヤ.gif
青海線の臨時列車ダイヤ

4.水澄線

 水澄線の盛り込みスジも、青海線と同様になっている。ただし、矢積における時間調整は、ホームに余裕のある御幸台で実施することも多い。また、水澄線の特状として聖渓谷水澄東口で連続して乗降扱いをする場合があるが、このときは定期特急列車の邪魔にならないように聖渓谷で待避するダイヤを組む。団体列車は往々にして長い停車時間が必要になるからである。

盛り込みスジ/水澄線臨時ダイヤ.gif
水澄線の臨時列車ダイヤ

5.目黒台線

 目黒台線は、終点目黒台駅が総合競技場Megurodai-Studionの最寄駅であることから、イベントやスポーツゲームの観客輸送のための臨時列車のスジが用意されている。

盛り込みスジ/谷町線・目黒台線臨時ダイヤ.gif
目黒台線の臨時列車ダイヤ

 上図の列車は、多客が予想される場合に地下鉄各線からの観客を吸い込んで目黒台へ観客を一挙に流し込む目的で設定される。図では北千住発着で表記しているが、通常は大手町目黒台間で運転される(その場合の所要編成数は4本)。東京メトロおよび新東武鉄道の車両を含む通勤用車両が充当される。なお、この列車に限り、グリーン料金は東京メトロと南西急行を跨って利用しても2社跨がりではなく1社跨がりの価格となる。


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