東京線(急行線)のダイヤ
1.日中のダイヤ
東京線(急行線)では15分間に特急・急行・快速・普通(新宿~目黒台間)が各1本運転される。
平成20年6月ダイヤ改正より、快速と急行が停車駅を分担する千鳥式ダイヤが構成され、日中は基本的に列車順序が変わらなくなったため、ダイヤが乱れたときの運転整理が容易になっている。
平成27年7月ダイヤ改正では旗塚で快速⇔各停、普通⇔準急、急行⇔準快がそれぞれ同時発着で接続するようになった。特に、目黒台線の普通は下り場面で同時発着の準急とその2分後の準快に、上り場面で2分前の準快と同時発着の準急から接続しており、緩行線各駅と渋谷・新宿間の連絡輸送の主力となっている(こちらも参照ありたく)。なお、目黒台線のダイヤについては別項を参照されたい。
種別 | 運転区間 | 使用車両 | 記事 |
特急なぎさ | 新宿~青海ヶ浦 | 特急用車両8両編成 | 2本/h |
特急ひびき | 新宿~水澄 | 2本/h | |
急行 | 新宿~新八浦 | 急行用車両8両編成 (予告なく一般用車両8両編成が充当されることがある) | 2本/h |
急行 | 新宿~御幸台 | 2本/h | |
快速 | 新宿~美咲 | 4本/h | |
普通 | 新宿~目黒台 | 4本/h |

2.平日朝ラッシュ時
東京線(急行線)の朝ラッシュ時は、渋谷駅到着場面で07:25~08:55の90分間をピークとしてダイヤが組まれている。この間に、特急6・快急6・急行6・区急6・快速12本が運転され、平均運転間隔は2分30秒になる。
南西急行のダイヤの特徴として、朝ラッシュのピーク時間帯であっても有料特急を運転することが挙げられるが、これは主に美咲空港アクセス客の着席需要を重視したものである。美咲空港はこの時間帯に発着便が集中し、空港を利用する乗客が大荷物をかかえて通勤ラッシュの真っ只中の列車に乗り込むのは辛過ぎるので、大輸送力が必要になるピーク時間帯でもあえて特急を設定している。そのため、この時間帯は美咲空港発着の特急券が優先的に発売されるように調整され、いわゆる通勤ライナー的な利用は制限される。
特急に替わって長距離通勤客を受け持つのが快急であり、青海線新八浦→渋谷3本・水澄線矢積→渋谷3本が運転される。これらの列車は、東京口からの団体列車に充当する編成の送り込みを兼ねている(別項を参照)。
急行・区急と快速は日中と同様に停車駅分担型の千鳥式ダイヤを構成している。なお、快速はピーク時間帯12本のうち6本が美咲始発であり、同駅における着席サービスを提供している。
このピーク時間帯を過ぎると、ダイヤは日中の基本パターンに新八浦→渋谷2本・矢積→渋谷2本の区急を加えた形に移行していく。
また、下り方向では、主に湾岸地区への通勤および行楽の需要に対応して区急が13本(渋谷→美咲2本、新宿→美咲2本、新宿→新成原5本,渋谷→新成原4本)増発されるほか、多客期に海浜公園のKDR(Kozu Dizney Resort)の開園時間(08:00)に合わせ東京メトロ谷町線直通臨時特急ひよどり71・72号が運転される(令和2年3月14日ダイヤ改正以降)。

3.平日夕方ラッシュ時
平日の夕方は新宿発17~22時台を増発時間帯として、日中の基本パターンの盛り込みスジ(臨Aスジ)に区急を設定したダイヤになっている。平成27年7月ダイヤ改正で、区急は平成21年10月ダイヤ改正以来6年ぶりに新宿始発から渋谷始発に戻され、渋谷からの乗客の着席サービスを改善している。
また、湾岸地区から東京方面への帰り客をメインターゲットとして新成原→渋谷間の上り区急が設定されている。この区急は、海浜公園まで後寄り4両を締切扱いとしてKDRからの帰り客に着席サービスを提供している。

4.休日ダイヤ
東京線(急行線)は沿線にレジャーやショッピング等の施設が多く、平日よりもむしろ休日の方が賑わう路線である。休日は、平日日中の基本パターンに加え、朝方に上り方向(新八浦・御幸台→渋谷)の区急12本が設定され、その折り返しで下り区急が13本設定される(共に臨A盛り込みスジを使用)。詳細は「増発列車のダイヤ」を参照。さらに、平日と同様にKDRへの行楽客をメインターゲットとした東京メトロ谷町線直通臨時特急ひよどり71・73号が多客期に設定されている。

夕方には、新成原・海浜公園から東京方面への帰り客をターゲットとした上り区急が10本運転される。令和2年3月14日ダイヤ改正では、青海線・水澄線直通の下り区急8本が設定され、輸送力不足気味の時間帯に手を加えている。
