南西急行電鉄研究会

東京メトロ8000系

 東京メトロ8000系は旧首都高速度交通営団が昭和56年の谷町線全通に際して登場させた車両である。制御方式は、営団7000系を踏襲したAVFチョッパ制御を採用。我が国の量産型通勤電車では初めてボルスタレス台車が導入されている。

 平成16・17年度に車体改修が施工された。この改修では、ドアの交換による窓の大型化が行われ、これまで不評であった息苦しさが大きく改善された。また、パンタグラフが1編成に2台のみ搭載され、各電動車間を母線で引きとおす主回路構成に変更されている。パンタグラフそのものも南西急行1600系等と共通の下枠交差型に交換された。これらはいずれも同車の検査を受託している南西急行の車両部門の意向であった。

 平成26年11月の後継車18000系の出現により、平成29年度までに全車が置換えられた。

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東京メトロ8000系改 先頭部

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東京メトロ8000系改 側面

 平成21年度からは、南西急行6000系を改造したグリーン車を4号車に連結している。外観が大きく異なる車両を組み込むことについてはメトロ社内でも異論が出され、これを機会に新型車を登場させることも考えられたが、改修を終えて数年しか経過していないこと、グリーン車連結という新規プロジェクトのリスクを考慮して、投資コストの最も小さい方式が採用された。

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東京メトロ8000系に連結されるグリーン車(元南西急行6000系

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8000系のグリーン車改造ボツ案

 ちなみに、東京メトロ社内では、図版のように4扉車をグリーン車に改造する案も提示されていた。現実のものとなれば、鉄道業界随一のゲテモノ車両として話題をさらったであろうことは疑いない。ボツになったのは、外見の悪さもさることながら、南西急行1600系と同様に「改造している間はどうするんだ?」という問題もあったという。

 本形式の廃車にあたっては、やはり旧南西急行6000系改造のグリーン車の去就が注目された。南西急行1600系に組み込んだグリーン車はまだ現役であり、南西急行に戻されて再転用されるのではないか?との観測が流れたのである。しかし、メトロも南西急行も即座にそれを否定した。「普通鋼製の経年30年近い車両で、しかもメトロへ譲渡したのは付随車(2両だけ電装解除車があるが)。さらに、一度メトロ8000系に組み込む改造を施工されたモノを再改造なんかするわけないでしょう。」というわけである。その言葉どおり、本形式は運用離脱後、すぐに関浜車両所に回送のうえグリーン車を含めて全車潔く解体された。ただし、一部の構成部品は廃棄されずに保管されているようである。


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