南西急行電鉄研究会

一般用車両6両化

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1.プロジェクト立案の経緯

 南西急行では2018年ごろから、我が国の長期的な少子・高齢化による需要減少を予測し、特に青海線水澄線の過剰気味な輸送力の適正化を検討していた。2020年の巨大スポーツイベントを控えてインバウンド需要は右肩上がりであり、それに伴う諸問題にも空港アクセス対応改造等の施策で対処していたが、さすがにイケイケの状況が永続するとは考えにくかったのである。

 その検討案とは、かつて平成23(2011)年の東日本大震災に伴う節電ダイヤとして実施した「日中の特急八浦矢積以遠普通列車化、急行区急化」である。ただし、普通は8両固定編成化する予定で、6両への減車は将来的な課題とされていた。

 しかし、令和2(2020)年に入りコロナ禍により輸送需要が急減し、同年4月に検討中の新ダイヤを急遽前倒し実施する形で縮退ダイヤを導入。その約1年後、令和3年3月13日ダイヤ改正で正式なものとした。その間、南西急行では「コロナ禍が収束しても両線の輸送需要は8両編成が必要なレベルにはならない」との長期予想に基づき、一般用車両の6両編成化の手順を決定。令和3(2021)年に延期された例のイベントが終わった後の同年10月から具体的な作業に着手した。

2.プロジェクトの概要

一般用車両6両化/一般用車両の6両編成化計画図.png
一般用車両6両化の概要

 このプロジェクトは、2200系8両16本+2600系8両16本を、6両編成30本+8両編成4本に組み換え、44両を廃車するものである。6両編成は、青海線水澄線普通準急の所要編成数26本に対して予備を4本確保できる数で、改造中の予備編成も賄えるよう計画されている。また、8両編成は6200系と共に急行用車両に編入する。これにより、特に平日ダイヤで一般用車両東京線の運用に貸し出していたのを解消し判りやすくしている。

 6両編成は、元2200系N2000系、元2600系2400系に改番される。編成組み換え中に車両番号が重複する事態を避けるのが主な目的である。

 廃車される44両(表のグレー地の車両)については、例によって「もったいないオバケ」が社内にも出現したが、2200系では緩行線グリーン車導入の際に廃車した旧1600系のT車の発生品を利用して建造した車両が対象とされ、2600系では維持コストのかかる制御車が対象であり、いずれも用途が無いため潔く解体される。

 また、表中のピンク地のM'車20両は、6両化に際しMT比を1:1に維持するため電装解除される(当面は主幹制御器の電源を切った状態としている)。取り外した電装品は他の車両の補修部品として活用される予定である。

 なお、「これだけの手間をかけずとも、2600系全編成の4・5号車間を幌で繋いで、一般用車両急行用車両を8両編成に統一して予備車を削減した方が良いのではないか」との意見も根強いものがあったが、本案の方が車両数削減による車両保守人件費・動力費のコストダウン効果が大きいため、採用されるに至った。

3.作業ステップ

一般用車両6両化/一般車6両化工程.png
一般用車両6両化の概略工程
 南西急行は、令和元年度末から始まったコロナ禍をトリガーとして、令和2年4月にダイヤ縮退を実施。この決断の異様な素早さは、それ以前からの検討事項であったことを示している。しかし、例の国際スポーツイベントが終了するまでは一般用車両の全8両編成化にとどめ、将来の需要動向を予測したうえで6両編成化を決定した。その後、一連のプロジェクト完了まで1年を要しており、その先にも元M'車の電装解除等の作業が残っている。

(1)STEP1

 まず、2600系8両4編成から中間の元Tc・Tc'車を抜き、2200系空港アクセス対応改造済のT車2両を組み込んで5400系の5510F以降の4編成に編入した。これは、青海線水澄線から東京線に乗り入れる快急区急の運用を、一般用車両から本来の急行用車両に移管するためである。空港アクセス対応改造は結果として大ハズレとなった施策であったが、それなりにコストがかかっているので、改造済の車両を有効活用すべく考慮している。

 また、2200系8編成を6両編成化しN2000系化した。


一般用車両6両化/一般車6両化STEP1.png
一般用車両6両化 STEP1

(2)STEP2

 このステップでは、前ステップで2200系から抜き取った空港アクセス対応改造済のT車8両を再度組み込む形で2200系8編成を6両編成化。これにより浮き上がったM'車8両は以降のステップで生み出す2551F・2561Fに組み込む改造を行う。

 また、残っている2600系12編成を6両化している。ただし、2811F・2831Fの2本から抜き取った旧Tc・Tc'車4両は運転台の機器撤去が未施工のため、2551F・2561Fに転用する。


一般用車両6両化/一般車6両化STEP2.png
一般用車両6両化 STEP2

(3)STEP3

 6両化した編成をそれぞれN2000系2400系に改番。さらに、全ステップで残しておいた12両を6両編成2本に組みなおし、2551F・2651Fとするための改造を開始。


一般用車両6両化/一般車6両化STEP3.png
一般用車両6両化 STEP3

(4)STEP4

 2551F・2561Fが竣工。元2297・2357・2307・2367に、2パンタ車を1パンタ化する際に発生したパンタグラフを搭載し、さらに新規に調達したSIV・CPを搭載してM車化。また、2337・2347を電装解除している。このような手間をかけてでも6両編成を増やしたのは、急行用車両一般用車両それぞれで予備編成を共用できなくなるためで、予備車率を高くし車両検査を柔軟にスケジューリングできるようにして検修要員を削減する狙いもある。


一般用車両6両化/一般車6両化STEP4.png
一般用車両6両化 STEP4


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