南西急行電鉄研究会

ホームドア整備計画

 南西急行は、平成29年10月に、ホームドア導入駅を大幅に拡大する「ホームドア整備計画」を公表した。本項では、その概要と今後の展望を解説する

1.対象駅

 現状、南西急行で導入しているホームドアについては別項を参照されたい

 南西急行のプレスリリースによれば、今回の計画における整備対象駅は

種別整備対象駅
3扉車用新宿美咲間の急行線各駅
4扉車用恵比寿神津間および東城学園武蔵神宮の緩行線各駅

 となっており、具体的にどの駅のどのホームに導入するのかは、当研究会が独自に入手した南西急行の整備計画図による。なお、今後の工程の概略は以下のとおり。

ホームドア整備計画/東京線ホームドア整備計画.png
ホームドア整備計画の対象駅

2.ホームドアの配置と列車停車位置

 南西急行電鉄からは、ホームドアのメーカー各社に提示された技術仕様書が公開されている。その資料に記載されたホームドアと車両の乗降扉の動作に関する要件を簡単に示すと以下のようになる。

(1)3扉車用のホームの場合

ホームドア整備計画/3扉車用ホームドア概要図.gif
3扉車用のホームドアに対する列車の停車位置と車両側で開閉する扉の関係

 3扉車用のドアを備えたホームに、各種の車両が停車した場合の関係性を上図に示す。車両側とホーム側にはそれぞれの扉数を送受信するためのトランスポンダが車両毎に設けられており、下表のように制御される。もちろん、編成が8両よりも短い場合は、車両が停車しない位置のホームドアも開閉しない。

車種車両側扉ホーム側ドア記事
2扉車開―――――開開――閉――開
3扉車開――開――開開――開――開6200系八浦鉄道6000系の2扉モードでは車両側・ホーム側ともに閉
4扉車開―閉―閉―開開――閉――開

 南西急行における編成両数は2両・4両・6両・8両があるが、それぞれの編成両数に対して停車位置は上図のように設定され、車掌台が停まるところにホーム側の乗務員用ドア(図のホーム上にあるオレンジの部分。オレンジゾーンと通称される)が来るように考慮されている。

(2)4扉車用のホームの場合

ホームドア整備計画/4扉車用ホームドア概要図.gif
4扉車用のホームドアに対する列車の停車位置と車両側で開閉する扉の関係

 4扉車用のドアを備えたホームに、各種の車両が停車した場合の関係性を上図に示す。前述のトランスポンダは、東京メトロ谷町線および新東武鉄道の車両にも搭載されている。車種に応じたホームドアの制御は下表のように行われる。

車種車両側扉ホーム側ドア記事
2扉車開―――――開開―閉―閉―開
3扉車開――閉――開開―閉―閉―開
4扉車開―開―開―開開―開―開―開

 4扉車用のホームドアには、3扉車用と異なり、4・5号車間にオレンジゾーンが設けられていない。これは、4扉車用のホームに2両、4両+2両、4両+4両のような変則的な編成が入っても、この位置で乗務員が乗降する機会が極めて少なく、レアケースのために特殊仕様のホームドアを設けてコストアップを招くのを嫌ったためらしい。

3.ホームドアの詳細

(1)3扉車用ホームドア

ホームドア整備計画/ホームドア3-1.gif 1両目

 通常の3扉車が停車した状態。先頭の運転台用扉のところにはホームドアの戸袋がこない構造となっており、添乗者の乗降等ができるよう配慮されている。


ホームドア整備計画/ホームドア3-2.gif 2両目

 3000系は両端の扉位置がホームドアと合わなくなるため、増設工事の着工までに淘汰されることになっている。


ホームドア整備計画/ホームドア3-3.gif 3両目

 4両編成の先頭車が停車した状態。ここでは7600系を図版化している。


ホームドア整備計画/ホームドア3-4.gif 4両目

 通勤用車両の4号車(グリーン車)が停車した状態。当然ながら中央のホームドアは開閉しない。


ホームドア整備計画/ホームドア3-5.gif 5両目

 2600系の4両+4両が停車した状態。分割・併合作業に備えて4~5両目間にオレンジゾーンが設けられる。


ホームドア整備計画/ホームドア3-6.gif 6両目

 通勤用車両が停車した状態。車両側は中の2つの扉は開閉せず、ホーム側は中央のドアを開閉しない。7両目(右)側のオレンジゾーンは、2・4・6両編成の車掌台の停車位置に合わせて設けるものである。


ホームドア整備計画/ホームドア3-7.gif 7両目

 6200系が停車した状態。団体列車モードで車両の中央の扉を閉め切っている場合は、ホーム側のドアも開閉しない。


ホームドア整備計画/ホームドア3-8.gif 8両目

 特急用車両が停車した状態。中央のドアは、2・4扉車の場合は開閉しない。

(2)4扉車用ホームドア

ホームドア整備計画/ホームドア4-1.gif 1両目

 通勤用車両が停車した状態。先頭の運転台用扉のところにはホームドアの戸袋がこない構造となっており、添乗者の乗降等ができるよう配慮されている。


ホームドア整備計画/ホームドア4-2.gif 2両目

 東京メトロ8000系が停車した状態。扉の位置的にはホームドアに適合するが、世代が古すぎるため8000系はホームドア対応の改造を受けずに全車退役する見込みである。


ホームドア整備計画/ホームドア4-3.gif 3両目

 4両編成の先頭車が停車した状態。ここでは7600系を図版化している。中の2つのドアは、位置が合う乗降扉が無い場合は開閉しない。


ホームドア整備計画/ホームドア4-4.gif 4両目

 通勤用車両の4号車(グリーン車)が停車した状態。両端のドアの間には、4扉車用に乗降口を2つ増設できる構造となっている。


ホームドア整備計画/ホームドア4-5.gif 5両目

 八浦鉄道6000系2両編成の先頭車が停車した状態。4扉車用のホームには4・5両目間にオレンジゾーンが無く、添乗等は6両目(2号車)の車掌台から行わねばならない。


ホームドア整備計画/ホームドア4-6.gif 6両目

 3扉車が停車した状態。4扉用のホームに停車した場合は車両側の中央扉は開閉しない。両端のドアは、3扉車の扉位置に対しても±300mmのマージンを確保できる開口幅がある。


ホームドア整備計画/ホームドア4-7.gif 7両目

 通勤用車両が停車した状態。


ホームドア整備計画/ホームドア4-8.gif 8両目

 特急用車両が停車した状態。特急車は他の車種と運転台扉の位置が異なるため、ホーム端とホームドアの離隔を部分的に広げてオレンジゾーンを確保している。


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